毎年この時期、「春の園遊会」なるものを開催。今年は5名と寂しかったが、これもご時勢か。今年は母校のバスケット部が昇格したので、ぜひともがんばってもらいたいところ。
ところで、昨晩の話は「企業活動と安全文化」が中心。知人の一人は、数年前に死傷者を出した某企業の事故の後処理に関わっていて、当時の事故調査のことやそもそも事故ってなぜ起きる、どうやれば防げるかを研究している。そもそも論だが人間が活動の中核にいる以上、ヒューマンエラーを完璧になくすことはできない。「安全文化」というのは、そういったヒューマンエラーの発生確率を小さくし、被害を最小限にすることを目指しているそうだ。なぜ、「文化」なのかというと、多くの企業は、何か事故が起きると再発防止策をマニュアル化して、「このマニュアルに従って仕事をすれば、2度と過ちは犯しません」というノリになる。しかし、その仕事の意義や背景を理解をして始めてこのマニュアルが活きてくるわけで、それは単純にマニュアル化できることではないという。
この話を聞きながら、思い出したのが、東大の中尾先生の「創造はシステムである」。この本は、創造は身近なことでもできる。"何をしたいのか"という目的を明確にすることが大事、ということを述べている本だが、その中で、「日本の企業は以心伝心が好き。また、目的の前に手段ばかりを並べる上司が多い」ということが書かれていた。中尾先生によれば、「目的があっての手段。何のためにを指示すれば、部下はきちんと考える」ということで、「マニュアル化」の弊害に通じるものがあるような気がした。
ちなみに、知人曰く「多くの民間企業は、安全=信用ということもあり、事故対策というか安全意識を養うために真剣に取り組んでいるが、"公"の方々はどうも鈍感だとか」。言われてみれば、社会保険の問題もなんとなくうやむやになっている気がする。また、この経済危機の中で、自分たちのボーナスをどうしようなんてニュースも流れていて(そもそもボーナスなんて要らんでしょうがといいたい)、この国の行く末を案じてしまう。
2009年5月24日日曜日
コロナにかかって
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