連休中日、久々にゆっくりできる時間ができたので、仙台に行ってみた。前日の横浜マスターズの打ち上げで少しばかりお酒も残っていたが、なんとか早起きをして駅に向かう。乗ったのは「はやぶさ」。新型車両ということもあり、とても快適であった。
さて、震災後初めて訪れた仙台。駅前の風景は2年前に訪れた時と何ら変わりはなかった。ただ、連休中日だというのに、意外に人は少ない。被災地に観光に来ていいものかという気持ちもあったが、はやり「今」を見たいと思いが強く、来てしまった。
前夜、石巻まで行こうと決めていたのだが、仙石線で仙台から石巻に向かう途中で、代行バスが運休であることを知る。先日の台風15号の影響とのこと。そういえば、東北本線も白石まで終日運休と出ていたっけ。地震だけでなく台風の被害も相当だったことになる。
石巻はあきらめ、途中の松島海岸で下車。日本三景として有名な場所だが、実は生まれて初めて訪れた。松島海岸駅を下車し、とりあえず、遊覧船にのってみる。人間に慣れたカモメがエサをもとめて近づいてくる。どこかで見たような景色だなあと思いながら40分ちょっとの遊覧を楽しむ。
岸壁をよく見ると、ブロックが崩れていたり、橋の一部が壊れていたり、ここも津波の被害の後がまだ残っている。
次に向かったのは、仙台空港。空港アクセス線は美田園駅まで。そこからは代行バスに乗る。バスの中から見える風景は、一見すると普通なのだが、川を越えるあたりから一辺する。両側には一階部分がむき出しになった民家、基礎部分だけが残ったところ、鉄筋のくず、海岸の方向には赤茶けた=枯れた松林。建物があったとしてもそこには誰もいない。空港は普通ではあったが(すでに国内線は運行しており、国際線も翌々日から)、周りの風景は異様であった。
もっと悲惨な場所があるのかと考えると、正直怖くなった。
さて、仙台駅に戻って、職場で同僚だったSさんと食事をする。場所は、できたばかりという「こうや」というお寿司やさん。駅中にあることは調べていたが、エデンという駅前にできたお店は知らなかった(たしかに、こうやのHPにも出ていない)。11歳になるお子さんもいっしょ。昔話で盛り上がるも、やはり地震のことを聞きたくなってしまう。実質的な被害はなかったそうだが、それでも思い出すのが怖いというし、いつ来るかもしれない余震で落ち着かない生活だそうだ。お子さんも顔には出さないものの、一生忘れることはないのだろう。
そして帰路へ。お土産に何を買って行こうかと迷っていたが、当然大人買い!的なノリになってしまい、県内限定浦霞、小島のかまぼこ、萩の月、そして、牛タンステーキをゲット。ここ数日は宮城の味を堪能している。
※その後、Sさんから宮城名産を送っていただく。その中に、
ふじや千舟の支倉焼というお菓子が入っていた。白あんを包んだクッキーのようなお菓子でとても美味しい。仙台のお菓子={萩の月、ずんだ餅}と思い込んでいたが、実は人気No.1のようだ(source: http://www.sendaimiyage.com/about/ranking.html)。次回行ったときのためにメモメモ。