2017年9月19日火曜日

初めての日光へ

台風18号が日本列島を縦断する9月の三連休。日光へ2泊3日の小旅行へ。人生初めての日光 。

大修理を終えた陽明門へ

今年の3月に竣工したばかりの陽明門。鮮やかな金色、細かいところまで手が入った細工といい、絶景であった。その前には、例の三猿が。しかし実はこれには物語があって、人生一生が猿に寄って描かれているとか・・・日本史をまともに勉強していなかったことを少しばかり恥じる。





東照宮を散策すること約2時間。天気予報の通り、雨もポツポツやってきたので、今日のお宿へと向かう。

日光金谷ホテル。1873年に東照宮で笙などを演奏する楽師だった金谷善一郎が自宅の一部を宿泊施設としたのが始まりだという。その時の進言したのがJ. C. Hepburn博士。日本ではヘボン式ローマ字の考案者として有名な方である。

この「ヘボン」もとは「Hepburn」とのこと。オードリーヘップバーンと同じ発音なのである。なぜ、ヘボンになったのか?
さて、実際に今の場所にホテルができたのは20年後の1893年で、2F建てだったそうな。その後、地面を掘り下げて1フロアを作り、それが現在の入口にあたる。


宿泊者の中にはアインシュタインも。


今回の部屋は8号室。鍵といいホルダーといい重厚感を感じる。


夕食、朝食ともに洋食コース。ここはパンも自家製でとても美味しかった。

あと、この日はホテル内の見学ツアーが開催されていて、歴史ある部屋、調度品等と一つ一つ丁寧に紹介いただいた。これだけでも十分に元をとった気分。

大雨の中の歴史散策 

2日目。台風18号が九州地方に上陸し、関東に接近。秋雨前線を刺激し、ここ日光も朝から大雨となった。前日、主なものは見学したので、この日は東照宮の奥にある輪王寺大猷院(だいゆういん)まで足を伸ばす。

徳川家光公の廟所があるところ。ここはまだ一部は工事中であった。写真は仁王門。


こちらは拝殿・本殿。大雨でかなりガスっている。
ここも金色がまばゆいばかり。当時の栄華がなんとなくわかる。


廟所そのものは非公開とのことで見ることはできなかったが、あちこちに置かれた青銅の灯籠も含めて、天下人の権力の大きさを感じることとなる。

SAMURAI HOUSE

金谷ホテル発祥の地は現在は民芸館として一般公開されている。「カッテージハウス」つまりコテージとして始まったものは、いわゆる民泊の走りであった。

江戸時代に建てられた自宅は明治に入って増築されたが、その違いも鮮明にわかる。天井が高い、関東間は京間になどなど。でも自分が小学生だったこと、台所は土間だったので、初体験というよりもどこか懐かしい気持ちになった。


こちらは江戸時代に作られた部屋。部屋は広いが天井が低い。


雨足がさらに強くなってきたので、さっさと移動しようということになったのだが、一方で小腹も空いてきたのでランチタイムに。しかし、中禅寺湖までお店もなさそうな雰囲気だったので、「Ok Google、近くのランチ」で検索!すると「日光くじら食堂」 がヒット! くじらでも食べさせてくれるのかな?と思いつつ、Google マップに従って移動する。

しかし、その示す所は住宅地。道路の小さな看板も出ていたので、確かに向かってはいるのだが、どう考えても周りは普通の民家ばかりで、引き戻そうと思った瞬間、ランチメニューが書かれた看板を発見。くじら=久次良町 のことなのだそうだ。


日光産ニラ入りカルボナーラを注文。ニラのシャキシャキ感ともちもちの面、甘いソースが見事に絡み合う。旨し!

そしてもう一つの金谷ホテル 

2日目のお宿は、中禅寺湖金谷ホテル。リゾートホテルって感じの作りで、奥日光への散策の基地という雰囲気の作りであった。


この後、台風は日本列島を縦断。夜中に関東に最接近した模様。雨風で周囲の木々は大騒ぎであった。

そして、朝を迎えると、台風一過ですっかり青空に。そして気温もぐんぐん上昇し、この日は前日比+10度まであがった。


前日は真っ白で何も見えなかった中禅寺湖。白波が立っている。そのせいもあって遊覧船もこの日は欠航だったようだ。この日は約6kmの朝ランも実施。さすがに標高1,000mだけあって空気も薄く感じされた。

ホテルを後に戦場ヶ原へ。かるーく、虹なんてものも出てきた。


こちらは竜頭の滝で、竜頭の橋上から中禅寺湖を臨む。戦場ヶ原から流れ込んだものはここで滝となる。ここ数日の大雨もあって水量も半端ない。おかげでいい景色を眺めることができた。


そして、華厳の滝へ。高さは約100m。地上からエレベータで下まで降りる。周りからは地下水が滲み出る形で幾筋もの水が流れ落ちている。あともう少しで紅葉の時期だが、たしかに眺めは良さそうである。


帰路の途中、今市で松月氷室というお店に寄って、天然氷のかき氷をいただく。天然氷はキーンと来ないぞという言葉を信じてかき込んだのだが、やはり冷たいものは冷たい。まあ、人工のものよりはマシかな。

歴史の教科書にはおそらく書かれていないことを目にするという貴重な3日間。あらためて、偉大な人は、残すものも半端ないことを実感した。

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