
決してJRのコマーシャルにつられたわけではないのだが、秋に行くならということで京都・奈良方面に出かけた。初めて行ったのは中学校の修学旅行。京都は、3~4年に一度は何かしらの用事があって出かけているのだが、奈良はたぶん高校の修学旅行以来。ただ、その時は体調が悪くて寝込んでいたことしか覚えておらず、実質x十年ぶりということになる。たしかその時は、鳥羽から奈良、そして京都という行程だったと記憶している。
ただ、なぜか東大寺だけがあまり記憶になかった。もちろん、大仏を見たことは覚えているのだが、外から(つまり大仏殿)を見た記憶がないのである。改めて年表を見ると、ちょうど昭和の大修理の時期と重なっていた。だから、記憶がないのだ。
ということで、今回が実質初めて見る大仏殿。現在の大仏殿は、元禄4年(1691年)に再建されたもので、高さ46.8メートル、間口57メートル、奥行50.5メートル。でも、最初に作られたときは、間口は86メートルもあったそうだ。とにかくでかい、しかもきれい。もちろん、東京にはこれ以上の大きい建築物はあるが、東大寺周辺には、大きな建物が全くないので、その大きさが一際目立っていた。こんな大きなものを1000年以上前によく作ったものだ。しばし時間も忘れて見とれてしまった。