GWは暦通り。今日は3連休後の仕事。朝は病院へ、その後外で打ち合わせ、資料作りが続いた。昼過ぎに携帯電話がうなる。朝からフォローの電話&メールばかりだったので、気にせず、夕方までほっておく。メールを見ると久しぶりの人から。訃報の知らせだった。
その人(故人)に会ったことはない。でも、故人の人柄はよく聞いていた。何事にも熱心な人だった。納得するまで根気よく調べ、妥協しない人だった。高い目標を持っている人だった。病気のことを知ると、治す術を徹底的に調べる人だった。
面識もない自分のことを気遣ってくれる人だった。マラソンにチャレンジすると知ってか知らずか、タオルをもらった。タスキ掛けにできるようにと中央に穴をあけてくれた。そのタオル「人間讃歌」と書いてある。
健康診断でひっかかったことを知ると、専門医からと改善策の書かれたメモを作ってくれた。そこには、マーガリンはNGと書かれていた。
一度だけ、その人の家にお邪魔した事があった。だが、その時、本人は不在だった。建物は古かったが、部屋の中はきれいだった。なぜか懐かしさを感じた。そして不気味なほどに静かだったことをおぼえている。
たまにはお礼をしなきゃと、面識のない相手に膝掛けをプレゼントした。喜んでくれたのかどうか、結局、生の声は聞けなかった。
つい最近、体調が良くないということは聞いていた。そして訃報は突然やってきた。
ご冥福を祈る。合掌。